JCR登録カイロプラクターの彦坂です。
インフルエンザの流行する季節になりました。
皆さんのまわりにインフルエンザにかかっている方はいませんか?
今年2月のブログで、小児科クリニック院長のインフルエンザについてのコメント記事を紹介しました。
「熱があっても、飲み物や食べ物をとれていれば自然に治る。呼吸が苦しそうな場合や意識状態に急激な変化がある時などを除き、受診は平日に」
さて今回もインフルエンザについてお話しします。
予防策として日本では当たり前となっているインフルエンザワクチンですが、はたしてその効果はどうなのでしょうか。
日本の厚生労働省は「インフルエンザにかかる時は、インフルエンザウイルスが口や鼻あるいは眼の粘膜から体の中に入ってくることから始まります。体の中に入ったウイルスは次に細胞に侵入して増殖します。この状態を「感染」といいますが、ワクチンはこれを完全に抑える働きはありません。」とホームページ上で発表しています。
答えは、インフルエンザワクチンでインフルエンザの「感染」は防げないということです。
これは重要なポイントです。
巷では「ワクチンを打ったのにかかったよね!」という声をよく耳にします。
では、ワクチンの接種は意味がないのか?という疑問ですが、厚生労働省は「発病」を抑える効果が一定程度認められていますが、麻しんや風しんワクチンで認められているような高い発病予防効果を期待することはできません。としています。
なんともややこしい説明です。要するに「発病」も防げないということですよね。(私はそう解釈しました。)
厚生労働省がいう「発病」とは
~ウイルスが増えると、数日の潜伏期間を経て、発熱やのどの痛み等のインフルエンザの症状が出現します。この状態を「発病」といいます。~
私は、「発病」とはウイルスに感染したことでからだの免疫機能の治癒反応が正常に起きていると考えます。感染後、からだが健康を取り戻すための免疫の一連のプロセスに過ぎないということです。「感染」したら「発病」することは大切だと思います。
一旦整理すると、インフルエンザワクチンで「感染」、「発病」は防げないということです。(私はそう解釈しました)
ではワクチンの目的はなにかというと「重症化を予防する」ことです。
ただしポイントとして、「特に基礎疾患がある方や高齢者」に重症化の可能性があるということです。
下記の方が重症化のリスクあるとして挙げられています。
・65歳以上
・慢性的な肺の病気(喘息など)
・心臓や血管の病気(高血圧は除く)
・悪性腫瘍(治療中)
・腎臓病
・肝臓病
・血液疾患
・代謝性疾患(糖尿病)
・神経や筋肉、発達に関する病気
・免疫抑制剤を服用中
・HIV患者
・妊婦もしくは出産後2週間以内
・病的な肥満
・施設(老人ホームなど)入所中の方
ということは、健康状態に特に問題がなく、65歳より若い方々にインフルエンザワクチンの接種は必要なのでしょうか。
2011年にオランダのメディカルセンターで行われたワクチンの研究結果が公表されています。それには子どもに定期的にワクチン接種をすることでインフルエンザと闘う免疫システムが悪化すると結論づけられています。
まずご自身の健康状態にリスクがあるのか、ないのかを確認してみてください。
続いて、インフルエンザ感染後のインフルエンザ治療薬についてお話しします。ワクチン接種の有無にかかわらず、感染後にどのような治療を選択すればいいのか考えてみましょう。
この話題も以前ブログでお話ししました。1回の服用で済むということで昨年から人気が出ている「ゾフルーザ」に重大な問題が起きました。ゾフルーザを飲んだ15歳以下の3割から耐性ウイルスが検出されたと発表があったのです。しかもゾフルーザを飲んでいない3歳の女児からも耐性ウイルスが見つかりました。これは服用をした兄から耐性ウイルスがうつった可能性が高いとされています。薬を飲んだばかりに耐性ウイルスによって熱が再び出て治癒が長引く可能性がある。それこそ「重症化」につながるのではないかと心配します。しかも耐性ウイルスは他人にうつる可能性がある。これでは何のための薬なのか、本末転倒です。
インフルエンザに感染、発病しても、薬を使わなくても99パーセント治癒していく方向へ向かうということを、信じてみてはどうでしょうか。
冒頭の小児科クリニック院長の言葉をぜひ見直してください。
わたしは20数年、風邪やインフルエンザにかかっていません。抗生物質なども30年飲んでいません。私なりに重要な4つのポイントを押さえているからだと思いますので、ここで紹介します。
まず、1番重要なのは「栄養」です。細菌やウイルスと闘うのは免疫細胞です。その免疫細胞の材料や働きをサポートするのはなんといってもタンパク質やビタミン、ミネラルです。私はサプリメントも活用して、不足しがちな栄養素を補っています。
2番目に重要なポイントは「良質な睡眠」です。免疫細胞がしっかりと働いてくれる条件は「夜、しっかりと寝ること」です。そして睡眠の質も大切です。アルコールやカフェインの摂取過多で睡眠の質を低下させてしまってはウイルスとの闘いに負けてしまいます。(年末年始の過ごし方に気を付けましょう。夜中の初詣、夜中に出発するテーマパークへの外出などで寝不足にならないように気を付けましょう)
そして3番目は「粘膜の健康」です。細菌やウイルスが侵入してくる粘膜が脆弱(ぜいじゃく)では元も子もありません。1番目の「栄養」と、2番目の「良質な睡眠」がしっかりできていれば、健康的な粘膜組織が形成されます。日中はマスクをしたり、口呼吸にならないよう気を付けて、鼻やのどの粘膜が乾燥しないようにします。私は自宅と職場で加湿器を使用しています。
最後に4番目は「冷えから守る」ことです。冷えは免疫細胞の働きを低下させます。私は、夏場はエアコンの冷えから守るため、冬は気温の低下から守るために1年中レッグウォーマーをはいています。また洗髪後、ドライヤーですぐに髪の毛を乾かし、頭、首、肩を冷やさないように気をつけています。(濡れたままの髪の毛を放置しておくと頭痛、肩こりの原因にもなります)
以上、わたしが気を付けている4つポイントです。これで20数年、風邪やインフルエンザとは無縁です。
※インフルエンザワクチン及びその治療に関しては医療者の間でも意見がわかれています。
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薬剤師、カイロプラクター、柔整師、鍼灸師の専門家が皆さまからの質問にお答えします。またアドバイスを受けることもできます。ぜひご参加下さい。

カイロプラクティック彦坂 院長
彦坂篤史 Atsushi Hikosaka
経歴
- 国際カイロプラクティックカレッジ卒業
- 一般財団法人 全国療術研究財団 療術師研修課程終了
- IBCE(国際カイロプラクティック試験委員会) SPEC(臨床能力判定試験)合格
- カイロプラクティック彦坂 開業23年目
- 東海療術師協会理事
- 国際カイロプラクティック師連盟会員
資格
- カイロプラクティック理学士
- JCR(日本カイロプラクティック登録機構)WHO基準カイロプラクター
- 全国療術研究財団 認定療術師
医療系以外では、宅地建物取引士の資格を有する。