自分のからだを信じてみては

風邪薬

 

子供時代、風邪をひけば母親に近所の内科に連れていかれ、出された薬をしっかり飲む。

私は何の疑いもなく、当たり前に医者の言う通りにしてきました。

恐らくほとんどの方がそうだったと思います。

小学生ながら私は、薬を飲んだ後の喉の渇き、鼻づまり感、便秘になる症状に対して、なんとなくですが、スッキリしないなぁ、いやだなぁと感じていました。

 

考えなくなった日本人

 

風邪をひけば風邪薬。肩、腰が痛ければ湿布や塗り薬。血圧が高ければ降圧剤。時期が来れば健康診断。冬になればインフルエンザワクチン。

世の中このような方たちが大勢いるのではないでしょうか。

「それが普通でしょ?」

なんの疑いもなく、何も考える事なく、当たり前のようになってしまった日本人の健康観。どうしてそれを飲むのか、どうしてそれを使うのか。

医者が出すから、会社の決まりだから。

テレビで有名なお医者さんが言っていたから。テレビCMでもやっているし。

そんな答えが大半ではないでしょうか。

本当にそれでいいのでしょうか・・・

 

 

衝撃を受けた免疫学

 

カイロプラクターになった私は、様々な分野の勉強をする機会を得ました。

その一つが免疫学です。

熱が出た!腫れた!痛い! これは全て治癒反応です。

「えっ?良いことなの?」

例えば頭が痛い時。それは血流が再開したために起こり、治癒が始まっている証拠。頭痛がする時に鎮痛薬を飲むのは間違った治療をしていることになります。

かえって血流を悪くしてしまいます。

熱が出た!喉が痛い!この風邪の症状、もちろんこれも治癒反応です。

鎮痛薬は症状を少し楽にさせてくれますが、治すわけではありません。

むしろ治すために熱が出て、腫れて、痛くなるのです。

鎮痛薬、いわゆる消炎鎮痛剤というものは、そのほとんどが交感神経を刺激して、プロスタグランジンという血管を拡張する作用を阻害する働きをします。

交感神経が緊張すれば興奮状態になるという事です。眠りたいのに熟睡ができない。血圧が上がる、血糖値が上がる。便秘になる。鼻が詰まる。喉が渇く、人によっては喉がかゆくなるという人もいると思います。唾液の分泌も悪くなります。胃の粘膜を保護する分泌物が出にくくなったり、尿の出も悪くなる。要は体の排泄、分泌作用を阻害するということになるのです。

私が子供の時に感じていた不快な症状は排泄、分泌を止める薬の働きだったとハッキリと理解できました。

 

風邪には効かない抗生物質

 

「でも風邪には抗生物質が必要でしょ!?」

確かに肺炎などの細菌感染の治療には欠かせません。しかし、ウイルスが原因の風邪には残念ながら効果はありません。

「でも肺炎予防になるのでは?」

残念ながら肺炎予防のために抗生物質を摂っても効果はありません。

厚生労働省も現在、抗生物質の取り扱いについて啓蒙活動をし始めています。

「じゃあ風邪の時の薬って意味あるの?今までの治療ってなんだったの?」

すべて医者任せではなく自分で考えてみては。あなたの健康の主導権はお医者さんが握っているのではないです。あなたの健康の主導権はあなた自身が握っているのです。

 

症例紹介

 

30代女性 既婚 慢性的な頭痛で鎮痛薬を1年以上飲み続けていました。

患者様のご紹介で来院されました。

病院に通院していても、鎮痛薬の処方だけで症状の改善はみられていませんでした。

当院で、カイロプラクティックの施術と、鎮痛剤の説明をして服用をどうするか考えていただき、自己判断で止めることになりました。

私は女性に、薬を止める事で血流が回復して、場合によっては3~4日間は症状が強く出て辛くなる可能性があると説明をしました。辛かったら無理に動かず、水まくらか氷まくらを頭に敷いて安静にしてください、とアドバイスをしました。そして、ここで鎮痛薬を使ってしまうと意味がなくなりますから、と付け加えました。

結果は、翌日から3日間は酷い頭痛と吐き気で動く事ができず、家事もご主人にやってもらったそうです。そして4日目の朝、今までの痛みが嘘のようになく、スッキリ目覚める事ができました。その後、2回のカイロプラクティックの施術をしました。それ以降、鎮痛薬を飲まなくても日常生活を送る事ができるようになりました。1年以上飲んでいた薬から解放されたのです。

 

カイロプラクターとしての覚悟

 

私は現在45歳です。もう30年間、鎮痛薬、抗生物質は飲んでいません。

10歳と8歳になる子供達にも風邪をひいても飲ませた事はありません。

「40度を超える熱が出ても?」子どもはそれぐらいの熱が当たり前のように出ます。

ただし、意識の状態、食欲やおしっこの状態、高熱が何日も続いているか、水分を摂れているかなど、慎重な観察とケア、見極めは必要です。

これは我が家では普通の事ですが、皆さんに押し付けようとは思っていませんのであしからず。

現在まで二人の子供達は何の問題もなく、体調を崩してもしっかりと免疫の働き通りに治癒反応を起こして元気になっています。

私は免疫学を学び、体が持っている働きに感動を覚えました。私たちの体は素晴らしい機能を持っています。またその免疫の働きを更に良くするにはどんなことをすれば良いのか、カイロプラクターとして自らが実践して実証していく覚悟を持つようになりました。

 

「栄養」、「構造」、「精神」、「環境」。この4つのキーワードを掘り下げていくこと。そこに真の健康が手に入る。私は確信しています。

 

 

注意として

 

全てのお薬が良くないと言っているわけではありません。依存性の強いお薬などは直ぐにやめてはいけません。主治医の先生とご相談ください。

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