「疲れ」

皆さんこんにちは。JCR登録カイロプラクターの彦坂です。

 

本日のテーマは「疲れ」についてです。

この「疲れ」に対しての向き合い方で、人生の大切なテーマのひとつである「健康」を手にすることができるかどうか大きく変わってきます。

 

「疲れ」は決して悪いことではありません。「疲れ」を感じることは大切です。

 

「疲れ」の原因としては、過労や睡眠不足、不規則な生活、気温差や気圧の変化、仕事や人間関係による精神的ストレス、現代型の栄養失調によるエネルギー不足、体の構造的なバランスの崩れなどがあります。

 

「疲れ」とは心と体にストレスがかかっている状態であり、「発熱」や「痛み」と同様に、体が「休みなさい」と警告しているサインです。警報装置がベルを鳴らして自分自身に知らせてくれているのです。

この「疲れ」を甘くみていると、結果的には「病気」につながる可能性があります。

 

現代の問題点は、「疲れ」を一時的に吹き飛ばすものが巷にたくさん溢れていることです。

エナジードリンクや栄養ドリンク、コーヒー、アルコール、痛み止めや湿布薬など、コンビニやドラッグストアで買い物ついでに簡単に手に入ります。

 

体は休みたいと訴えているのに、仕事や家事が忙しくて休めない時、これらの興奮剤の類を使用するということは、警報器のベルのスイッチをただ切っているだけです。

これらの対処は「疲れ」を改善しているわけではなく、単に「疲労感」を吹き飛ばしているだけです。

 

症例をひとつご紹介します。

私の治療院に来院されている患者さんで、コーヒーを一日に10杯を飲んでいて、毎日の晩酌が楽しみという方がいらっしゃいました。ひどく疲れているのに夜はなかなか眠れず、毎朝起きるのがとても辛いのですが、寝起きにコーヒーを飲むと調子がよくなるとおっしゃいます。しかし体の状態はどうかというと、背中や腰が痛く、手足が痺れていて、鎮痛薬を朝・昼・晩と一日3回服用されていて、体中に湿布薬をベタベタに貼られていました。

 

まさに、「疲労感」は飛んでいても、「疲れ」は全く取れていない「慢性疲労」の状態だったのです。 この状態はとても危険で、「突然死」を引き起こす可能性もあります。

 

私の患者さんへのアドバイスは、まずコーヒーとアルコールを飲む頻度を減らすこと、湿布薬を貼るのをやめてもらうことから始めました。すると患者さんは、疲労や倦怠感というものをしっかりと体感するようになり、血液が体を巡るような温かさを感じるようになりました。(人によっては血流の改善で『痛み』が出る場合もありますが、その場合はアイシングなどのケアをして様子をみてください。)倦怠感が2、3日あった後、その後は寝つきがよくなり、熟睡もできるようなり、痛みや痺れは徐々に緩和されていきました。

 

「疲労」は思考力や判断力、行動力が低下してきて、様々な反応が鈍くなります。 脳がオーバーヒートしている状態です。考えがまとまらなかったり、アイデアが浮かばず無駄に時間が過ぎたり、うっかりミスやつまずき、ケガが多くなってきたりしたら要注意です。

 

疲れを回復させるために大切な4つのポイントは次のとおりです。ブログでも何度かお伝えしていますが、改めてご紹介します。

 

  • 「栄養」 ・・・ 特にビタミン、ミネラル、タンパク質、良質な油としてオメガ3、

ファイトニュートリエントなどの抗酸化物質を積極的に摂取する。

腸内環境のバランスが崩れているならば、食物繊維やプロバイオティクスなどを摂取する。「疲労感」ではなく「疲労」の改善が期待できます。

 

  • 「体の構造」 ・・・ 骨格や筋肉のバランスを調整する。ストレッチやヨガなども良いでしょう。体の「痛み」がなくても、定期的に専門家の施術を受け、バランスを整えましょう。体の構造的バランスが整うと、良質な睡眠がとれるようになり、内臓の働きも良くなります。

 

  • 「精神面」 ・・・ 人間ですから喜怒哀楽があるのは当たり前です。物事の受け止め方や考え方、欲求充足の考え方などを理解し、実践することが大切です。心が落ち着く書物、音楽なども良いでしょう。散歩や軽い運動でストレス発散も良いです。

 

  • 「環境面」 ・・・生活環境や生活習慣などを見直す。嗜好品(スナック菓子、清涼飲料水、コーヒー、アルコール、たばこなど)の摂取の仕方。髪の毛は洗ったら必ず直ぐに乾かしましょう。冷えて血液の循環が悪くなります。その他、薬を服用する際は使用上の注意を守ることが大事です。

夜21時以降の食事や、寝る直前までスマホやパソコンを使用することを控える。

睡眠時にはリラックスできるアロマの香りを焚いたり、朝起きてから、朝日を浴びることも大切です。

 

疲れに対しての向き合い方について、いくつかご紹介させていただきました。

1日の疲れはその日のうちに取るのが理想です。寝ても疲れが取れないという方は、是非、上記の中のできることから実践してみて、眠りについてください。きっと翌朝の目覚め方が変わってくると思います。是非良い習慣を身につけてくだい。

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