脂肪燃焼のメカニズム

こんにちは。
「西洋医学・東洋医学のいいとこ取りしちゃえ!」鍼灸&柔整師の松本です。

先日YOKUSHIRU.TVで、ダイエットのお話をさせていただいたのですが、今回は、少しダイエットの視点を変え、みなさまの敵(少し言い過ぎ?)である脂肪について、脂肪燃焼のメカニズムを解説してみたいと思います。

唐突ではありますが、結果には必ずと言っていいほど原因があります。
なぜその結果が起こったか?理由を知っておくと言う事は、非常に大事なことなんです。
ダイエットにおいても、痩せた理由がわかればいつでも痩せられるし、太った理由がわかれば太らないようにもできるんです。
つまり原因を知っていれば、なりたい結果になることもできますし、なりたくない結果にならないこともできるんです。

理想の身体で健康的に生きていくためには、この原因と結果の両方を知っておくことがとても重要なわけです。

なので今回は、簡単で分かりやすく、脂肪燃焼のメカニズムについてお話をしたいと思います。

この脂肪燃焼のメカニズムを理解することによって、みなさんは今よりも痩せやすくると思います。
なおかつ、なぜ痩せたのか、なぜ太ったのか、理由まで知ることができて、今後リバウンドしない、継続的に理想的な身体を保っていけるようになると思います。

① 脂肪ってなに?
脂肪って何故からだの余計なところにつくんでしょうか?
不思議に思いませんか?

脂肪とは単純に何かというと、エネルギーの予備タンクみたいなものです。
私たち人間には、食べられない(栄養を摂取できない)ときのために、エネルギーの元となる栄養素を脂肪の形で蓄えるシステムがあります。
そのシステムがないと、食事で摂ったエネルギーを使い切ってしまうと、エネルギーがなくなってしまい生きていけなくなってしまうのです。
なのでそんなことにならないように、エネルギーを貯蔵する必要があるのです。

タンパク質、脂質、糖質は3大栄養素と呼ばれ、身体が正常な働きを維持するために必要なエネルギーになることができます。
身体には、これらの栄養素をある程度貯蔵し、必要に応じて取り出せる仕組みがあります。

ではそんなエネルギーをですが、糖質、タンパク質は1gあたり4キロカロリーなのに対して、脂質は1gあたり9キロカロリーにもなります。
なので身体にとってエネルギーの貯蓄として、本来、脂質はとても効率の良いエネルギーなんです。

② 脂肪燃焼のメカニズム
身体に貯蔵されている脂肪は、分解して脂肪酸になります。
脂肪酸は血液中に流れて、身体の細胞でエネルギーとして使われます。
ただし、それにはいくつかの条件があって、身体の各細胞がそのエネルギーを必要としているかが重要で、そのほかいくつかの条件が揃わないと、脂肪は燃焼されないのです。

なのでしっかりと効率よく脂肪を燃焼するためには、このメカニズムと、どうしたら脂肪が消費されるのかを知っておく必要があります。

人間は基本、糖質をエネルギーにして動いています。つまり糖質がある限りは、脂肪なんて必要ないんです。
なので脂肪が分解してエネルギーとして消費される第一の条件として、糖が身体から無くなる必要があります。

次の条件は、糖がなくなり脂肪を必要としている状態をつくる
例えば、体温調節をさせたり、トレーニングなど活動・運動をしたり、空腹状態を適度に作り出すなどで、脂肪分解して消費することができるようになります。

③ 脂肪が燃焼しない条件
・オーバーカロリー
つまり消費カロリーより摂取カロリーの方が多ければ、当然脂肪として蓄えているカロリーを使う必要がないどころか、かえって脂肪が増えてしまいます。
・基礎代謝以下の摂取カロリー
人間は生きるために必要なカロリーがあり、摂取カロリーがこれを下回ってしまうと、その少ないカロリーで何とか生きていこうとする生存機能が働き、本来の基礎代謝よりも低燃費モードになってしまう。
つまり食べていないのに、なぜか痩せないという状態に陥ってしまうのです。
・糖質の摂取量が多すぎる
糖質の摂取が60〜100g以上になると、脂肪燃焼が非常にしにくくなってしまいます。
なぜなら、それだけ糖質をとってしまうと、先ほども述べた通り、脂肪燃焼のメカニズムの第一条件である、身体から糖質をなくす状態がつくりにくくなるからです。
・脂質の摂取が少ない
これは意外かもしれませんが、脂質を燃やしてエネルギーにしていくには、身体が脂肪をエネルギーにすることに慣れていないと、脂肪がエネルギーになると認識しにくい状態になってしまいます。
・タンパク質の摂取が少ない
タンパク質の摂取が少ないと、筋肉のタンパク質を分解してエネルギーに変え消費してしまう状態になってしまう。
つまり脂肪を燃焼するどころか筋肉を燃焼してしまい、体重が落ちるかもしれないけれど貧相な身体つきになってしまう。代謝が落ちて脂肪が燃焼しにくい状態に陥ってしまいます。

◉ まとめ
・脂肪はエネルギーの予備タンクとして、身体に必要である
・脂肪は脂肪酸に分解され、血中に流れて細胞でエネルギーとして消費される
・人間の身体は糖質をメインのエネルギーとして活動しているので、糖質がある限り脂肪の出番はないので、糖質を身体からなくすことで、脂肪をエネルギーとして活動する状態がつくれる
・脂肪をエネルギーとして活動できる状態のときに、運動してエネルギーを必要な状態にしたり、空腹状態にしたり、体温調整が必要な状態にすることで脂肪燃焼が必要な状態を作り出すことができる
・脂肪が燃焼しにくい条件として、オーバーカロリーであったり、基礎代謝以下の低カロリー摂取の場合、糖質の摂取が多い場合、脂質の摂取が少ない場合、タンパク質摂取が少ない場合

何度チャレンジしても痩せられない。そんな方は自分に合ったダイエット方法を選択できていないのかもしれません。
そのような方には、今回お話をした脂肪燃焼のメカニズムを理解し参考にすることによって、しっかりと痩せることができますし、リバウンドもしにくくなると思います。
もしリバウンドしたとしても、その原因を知ることで、もう一回痩せることが可能です。

巷には、本当に多くのダイエット法があります。
効果の期待が持てるもの、そうでないもの。
しかし、今回お話ししたメカニズムは、人間の脂肪燃焼の観点から、わかりやすく解説したものです。
みなさんが現在進行中のダイエットや今後のダイエットの参考になれば幸いです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です