薬局薬剤師の仕事について ~私の薬剤師への道のり~

みなさんは薬剤師ってどんな仕事をしているかご存知ですか?

私自身、「薬剤師ってどんなことしているの?」とか
「粉薬をカプセルに詰めたりしてるの?」と聞かれることがあったので、今回は自己紹介も兼ねて薬局で働く薬剤師の仕事をご紹介しようかと思います。

 

(1)薬剤師という職業との出会い

私が最初に薬剤師をいう職業を知ったのは小学生の時です。算数が好きな私に「薬剤師になったら?」と言った母親の一言がきっかけでした。

今考えると、「算数が好き」=「薬剤師になる」という母の思考回路はナゾですが・・・。

一方で、子どもが好きで保育士になりたいとも思っていたので、進学の際は薬剤師と保育士で悩みましたが、最終的に薬学部に進むことにしました。

それは、通っていた塾の先生の影響が大きかったと思います。

その先生から、昔かかっていた漢方の先生が素晴らしい人だったという話を何度か聞いていました。

よく効く高い漢方をお手頃な価格で分けてあげ、多くの患者さんの病気を治してきたとのこと。そんな話を聞いているうちに、漢方に興味を持ち、薬学部で学んでみようと思ったのでした。

 

(2)就職するにあたって

薬学部の卒業が近づくにつれて、就職先をどうするか考えるようになりました。

薬の研究開発関係に携わるほど勉強や実験に熱心なわけでもなく、メーカーに行ってお医者さんにプレゼンするほど話が上手にできるわけでもなく。

病院勤務という選択肢もあったのですが、病気の時だけ患者さんに関わるという気にもなれず。

いろいろ考えて、普段から患者さんに寄り添える地域に根差した薬局がいいと思い、薬局を選びました。

つまり、最初から薬局で働きたいと強く思ったわけではなく、消去法で残ったからだったのです(笑)

そして、ちょうど私が就職するタイミングで、薬局の裏で漢方のお医者さんが開業するという所があったので、今の会社に就職しました。

 

(3)薬局薬剤師としての仕事

さて、本題の薬局薬剤師の仕事についてですが、薬剤師はお医者さんが書いた処方箋に従ってお薬を揃え、患者さんにお薬の作用や飲み方を説明してお渡しするという作業をしています。

それだけ聞くと単純なように思いますが、各段階で様々な事を行っています。

まず、処方箋に間違いがないかチェックをします。
薬の飲み合わせに問題はないか、アレルギーが出たことのある患者さんなら今回は同じ成分の薬は処方されていないか、子どもさんなら体重に見合った量が処方されているか等々。処方箋に問題なければ薬を揃えていきます。
錠剤やカプセルは薬の棚から取り揃え、粉薬は機械を使って1回分ずつ袋に包み、シロップは量りとって容器に入れます。

ちなみに、冒頭の「粉薬をカプセルに詰めたりしてるの?」という質問ですが、それは薬剤師ではなく製薬会社がしてくれています。

そして、揃えた薬に間違いがないか再度チェックをして、やっと患者さんにお渡しできます。患者さんにお渡しする時は薬の作用や飲み方を説明し、分かりにくい事や不安な事、疑問に思う事がないかお聞きします。

このやり取りを通じて、患者さんに安心して間違いなく薬を飲んでもらう事を目指しています。その結果、「調子がよくなったよ」と言ってもらえたら嬉しい限りです。

 

私は患者さんとのやり取りを大事にしてきました。

患者さんと話すうちに、いろいろなことを聞いてこられるので調べて勉強になったことも多々あります。

その経験の中から、皆さんにお話ししていけたらなと思います。よろしくお願いします。