皆さんこんにちは。JCR登録カイロプラクターの彦坂です。
今年の夏の気温は全国的に平年並みか高くなると予想されていますが、新型コロナウィルスが収束していない今現在、感染予防対策と熱中症対策を両立させなければなりません。
猛暑の中、マスクを着用することで熱中症になる方が増えるのではないかと心配されています。マスクを着用すると呼吸がしにくくなり、心拍数や呼吸数が増え、熱が体内にこもり、
熱中症のリスクが高まります。また、室内でエアコンをつけていても、室内換気のために窓を開けたままだと冷房効果が減少する可能性があるので、エアコンの温度設定をこまめに調整するなど、例年よりもいっそうの注意が必要です。
さて、今回のブログでは「脱水症」についてお話します。
私たちの体の約60%は水分です。
血液、リンパ液、細胞の中や細胞間にある水分、脳や脊髄、骨の中にある水分など、体内水の種類は多岐にわたり、絶えず体内を循環しています。この水分の循環がうまくいかなくなると、血液やリンパの流れが滞ったり、体温の調節や細胞内の水分量などが乱れて、さまざまな症状がでてきます。
「脱水症」を決して甘くみてはいけません
「脱水症」とは単なる水の不足ではなく、体内の水分と電解質(イオン)が不足している状態をいいます。
摂取する水分よりも、失う水分が多いということです。
電解質(イオン)とは、水に溶けると電気を通す物質のことです。主な電解質(イオン)には、ナトリウムやカリウム、カルシウム、マグネシウムなどがあり、これらは栄養素のミネラルに属しています。電解質(イオン)は神経の伝達や筋肉の収縮、酵素の活性化、心臓の収縮など生命維持・活動にとても重要です。
この水分バランスが崩れることで、私たちの体は、さまざまな不快な症状が出てきます。
「脱水症」の状態になると、軽度では喉の渇きや尿量の低下、軽い嘔吐、下痢などが主な症状です。中等度では、頭痛やめまい、血圧低下、倦怠感などの症状が出ます。高度になれば心臓、腎臓、呼吸不全になり、最悪の場合、死に至ります。
「脱水症」はどういったことが原因でなるのでしょうか。
・気温が高い環境の中で、運動や活動をして大量の汗をかく。(熱中症)
・感染症や体調不良で、嘔吐や下痢をする。
・発熱時に体熱が上がり、からだの水分が失われる。
・日中の水分摂取は主にコーヒー、夜はアルコール飲料。
利尿作用が働き、体内からより水分が失われる可能性があります
・精神的なストレス
ストレスで緊張状態が続くと、心拍数や呼吸回数が増え、体温も上昇します。
呼気や体熱で水分が失われやすくなります。
私たちのからだは毎日約2.5リットルの水分の入れ替えが必要です
私たちは排便、排尿で1日に1.6リットル近く水分を排泄しています。そして、呼気と汗で約0.9リットルの水分が失われています。
実に、1日約2.5リットルの水分が失われているのです。
体内で脂肪などが分解され、エネルギーに変換されるときに、0.3リットルの水分が作られますが、失われた2.5リットルを補うには、残り2.2リットルは食事と飲み水で補給しなければなりません。
食事に含まれる水分約1リットル、飲み水で約1.2リットルになります。
やはり意識して水分補給していかなければいけません。コップ1杯の水をこまめに飲むことが必要です。
コーヒーやお茶が良くないというわけではありませんが、利尿作用もあることから、口が潤っても、体内の脱水は進行してしまいます。なるべくお水をおすすめします。
喉が渇く前に水分補給
喉が渇いたと感じた時には、すでに脱水が始まっているのです。喉が渇いたら飲む、飲みたいときに飲むのではなく、喉が渇く前にこまめに水分と電解質(イオン)飲料を摂取することが大切です。
外出自粛生活が続き、それによる運動不足で体液を多く貯蔵する筋肉量の減少は、体にとってマイナスでしかありません。今後の社会生活では、運動の機会がますます減ってくる可能性がありますので、運動を心掛けることが大切です。
良質な筋肉を作るには水分摂取が重要です
筋肉の75~80%は水分です。水分摂取と栄養素が足らなければ良質な筋肉は増えていきません。
そこで私から提案です。生活に適度な運動を取りいれ、良質な筋肉を増やし、「脱水症」をも予防する水分摂取の方法をお伝えします。
水分補給のために用意するものは、コップ1杯のお水と、液体のビタミン&ミネラル、アミノ酸、プロテインです。
・起床後に・・・コップ1杯のお水 + 液体ビタミン&ミネラル(15ml)
・運動前に・・・コップ1杯のお水 + アミノ酸(サプリメント)
・運動後に・・・コップ1杯のお水 にプロテインを溶かして
・入浴前に・・・コップ1杯のお水
・入浴後に・・・コップ1杯のお水
・就寝前に・・・コップ1杯のお水 + ビタミン&ミネラル(15ml)
上記のタイミング以外に食事中や、1~2時間おきに水分をとるようにしましょう。
飲酒をされる方は飲酒前と飲酒後にそれぞれプラス1杯のお水をぜひ飲んでください。
ビールを美味しく飲むために、午後の水分補給を我慢して晩酌のビールを全身に滲みわたらせようとお考えになるのはくれぐれもおやめください。お気持ちはわかりますが・・・
また、就寝前に水分を摂ることで、夜中にトイレに起きてしまい睡眠不足になるという方は、量を控えてください。
これから本格的な暑さになってきます。特に高齢者、お子さん、障害者の方は、熱中症のリスクが高いですので、「脱水」には十分気を付けてください。
YOKUSHIRU.カラダノコトでは
YOKUSHIRU.TVという番組があります。
薬剤師、カイロプラクター、柔整師、鍼灸師の専門家が皆さまからの質問にお答えします。またアドバイスを受けることもできます。ぜひご参加下さい。
カイロプラクティック彦坂 院長
彦坂篤史 Atsushi Hikosaka
経歴
- 国際カイロプラクティックカレッジ卒業
- 一般財団法人 全国療術研究財団 療術師研修課程終了
- IBCE(国際カイロプラクティック試験委員会) SPEC(臨床能力判定試験)合格
- カイロプラクティック彦坂 開業23年目
- 東海療術師協会理事
- 国際カイロプラクティック師連盟会員
資格
- カイロプラクティック理学士
- JCR(日本カイロプラクティック登録機構)WHO基準カイロプラクター
- 全国療術研究財団 認定療術師
医療系以外では、宅地建物取引士の資格を有する。