《健康な身体づくりの4つの基本 〜食事その2〜》

こんにちは。

「鍼灸&柔整師 松本」です。

前回のブログで、「私たちの身体は食べたものでできている」ことをお伝えしました。

今回は、「細胞のターンオーバーと食事」についてお伝えしたいと思います。

 まず前回のおさらい!

 私たちのからだは、およそ372000億個の細胞でできていて、それらの細胞には寿命がある
 私たちの身体(細胞)にも寿命があり、寿命が尽きた細胞は新しい細胞と入れ替わる「代謝」を切り返すことで、私たちの身体を維持している
 その「代謝」に必要な材料は私たちが食べた栄養素を使っている
 多くの細胞は半年以内で生まれ変わるため、今食べているものが半年後の身体を作っている

このように私たちの身体にとって、食事がとても重要であることがご理解できたと思います。

◉身体の細胞が代謝する期間って?

私たちの身体を作っている一つひとつの細胞にも寿命があることは、前回お伝えしました。

例えば、髪の毛が抜けても、その代わりに新しい髪の毛がまた生え、爪を切っても伸びますし、皮膚が傷ついても再生します。

それは、寿命のつきた細胞が新しい細胞にどんどん再生しているからなのです。

 細胞の生まれ変わり(ターンオーバー)

生まれ変わっているのは、目に見える細胞だけではありません。
例えば体の中の血液や胃腸などの臓器、骨なども毎日少しずつターンオーバーしています。

全身の細胞は67年で全て入れ替わるといわれていますが、身体の部位によって寿命は異なってきます。

 年齢や部位によって寿命が違う

年齢や、体の部位によって生まれ変わるターンオーバーの速度は違います。
若い人ほど、ターンオーバーが速く、逆に年齢が高くなるにつれてターンオーバーはゆっくりになります。

各細胞・組織のターンオーバーの期間については、下記を御覧ください。

 赤血球の寿命

血液の成分である「赤血球」の寿命は約120日です。

例えば、鉄分不足による貧血の人は、鉄剤を飲み始めて約4ヶ月後に貧血が改善します。

 肌の寿命

肌の細胞は訳28日でターンオーバーがおこります。

 髪の寿命

髪の毛の寿命は、約2年〜6年です。

髪の毛は1ヵ月で1㎝、1年で12㎝伸びると言われています。

ただし、髪の毛の寿命や伸びるスピードは人それぞれですが、髪の毛を切らずに伸ばし続けると、大体腰位までの長さ(70)でストップするようです。個人差はありますが… 

 筋肉の寿命

筋肉は約60日で生まれ変わります。

例えば、筋トレを始めてもすぐに見た目、筋力は変化しませんが、これは約60日かけてじっくりと成長しているからです。

 骨の寿命

じつは骨も毎日生まれ変わっています。

骨を溶かす破骨細胞と、骨を作る骨芽細胞が常に活動して、カルシウムが溶けたり、吸収されたりしているのです。

手指などの小さい骨が生まれ変わるのに3ヶ月、太ももの骨である大腿骨などの大きな骨は、約3年ほどかかります。

 その他の寿命

脳の細胞のターンオーバーは、約1ヵ月〜1年で生まれ変わります。

心臓の細胞のターンオーバーは約22日です。

肝臓の細胞のターンオーバーは約60日です。

胃腸の細胞のターンオーバーは約37日です。

このように各細胞・組織は場所によってターンオーバーの時間が違います。

また、何か物を作るには材料が必要なように、私たちの身体の細胞がターンオーバーするにも材料が必要です。

それが食べ物なのです。

◆なぜ、お腹が空くの?

ところで私たちは普段、「お腹が空く」から食事をしていませんか?

では何故「お腹が空く」のでしょう?

実は「お腹が空く」のは、新しい身体を作ったり、健康を維持するために必要な栄養が必要と脳が判断して食欲、つまり食事をしているのです。

前回のブログでお伝えしたように、食べたもので身体が作られているので、身体にとって良い食べ物を食べれば体の調子が良くなりますし、悪い食べ物を食べれば体の調子が悪くなるのは当たり前だと思いませんか?

 この先自分が健康でいるためにはどんな食事をすれば良いのか?

イギリスの大学の研究報告によると、イギリスでは健康的な食生活は、不健康な食生活よりも3倍の費用がかかるため、低取得の人が手頃な価格で満腹感を得られるとしてジャンクフードが蔓延し、肥満化の問題として懸念されています。

日本でも10~20代において、外食するときの優先事項においしさやサービスよりも値段が安いことを優先する層が、40代以上に比べて約2倍ほど多くなっていて、ファーストフード店側も、若年層や子供を持つ家族などの低収入層や食費を抑えたい家族層をターゲットとして、安価で手軽に満腹感を得られるジャンクフードが選ばれる仕組みを重要視しているようです。

若い時は、食生活の乱れによる体調の変化に気づきにくいため、健康に対する危機感が薄れてしまうのかもしれません。

しかし50代、60代以降になると、食生活の乱れは健康・不健康の差を大きく生み出します。

今、食べるものに投資しないと、大きな後悔につながります。

私たちは本来、あなたにとって必要な栄養素を摂ろうと「食欲」というセンサーが働き、自然に正しい食事に導き、健康な細胞を創ることで健康体を保とうとします。

ところが、偏った食事を続けたり、無理なダイエットをすると、食生活が乱れてしまい、本来身体が持っているセンサーが狂ってしまいます。

そうすると、身体に不足している栄養素を認識できずに、健康な身体を作るのに必要なしょくじではなく、食べたいものを手当たり次第食べてしまい、栄養のバランスを崩した食事になってしまいます。

このように、食事の摂り方によって自分自身の健康が左右されることに注意し、身体が本当に必要な食べ物を意識して、日々体調と向き合えっていけば、5060代になったとき、「健康な身体でよかった」と若いころの自分に感謝をすることになるでしょう。

 

今回はここまで。

私たちの体は食べたものでできていて、その摂り方によって自分自身の健康が左右されるということが少しでも理解出来たでしょうか?

次回はじっさいにどのような食事が良いのか?もう少し詳しくお伝えしたいと思います。

「西洋医学・東洋医学のいいとこ取りしちゃえ!鍼灸&柔整師松本」がお伝え致しました。