《健康な身体づくりの4つの基本その②〜運動④〜》

こんばんは、先程までテレビの前で、ラグビーW杯、日本代表を応援しながらこのブログを書いていました。

日本代表は、1次リーグ第3戦でサモア代表に勝利し、初の決勝トーナメント進出へ大きく前進しました。

スポーツはするのも楽しいけど(ラグビーはやったことがありませんが)、観戦も楽し〜い「西洋医学・東洋医学のいいとこ取りしちゃえ!鍼灸&柔整師松本」です。

今回は、運動記事の最終回、なぜ「体を動かすと健康にいい」と言われるのか。運動がもたらす4つの効果をお伝えしたいと思います。

前回は有酸素運動、筋力トレーニング、ストレッチの3つについて、その健康効果を紹介しました。

今回は、身体の健全化などの効果について、そのメカニズムなどを紹介していこうと思います。

運動による健康効果には

①ダイエットなどの「減量効果」

②血糖値改善などの「身体の健全化」

③ストレス解消などの「心の健康効果」

④骨粗しょう症などの「予防効果」

があるといわれています。

 

1.運動による「減量効果」

◆有酸素運動で脂肪燃焼

 減量効果があることで知られているのが有酸素運動ですが、無酸素運動・筋トレと比べて、筋肉を増やすような運動ではありません。

基礎代謝を増やすという上では無酸素運動の方が適していますが、有酸素運動は心肺機能の向上が期待出来ますので、心肺機能の向上によって基礎代謝も高まります。基礎代謝が高まれば運動をしていない時でもよりエネルギーを消費出来るようになりますので、瘦せやすい体になると言えます。

また有酸素運動は、酸素を使って脂肪や糖質を燃焼してエネルギー源とするため、体脂肪の減少とそれに伴う減量効果だけではなく、内臓脂肪型の肥満や生活習慣病、メタボリックシンドロームの予防にもつながります。

◆筋トレで基礎代謝アップ

 一方、筋力トレーニングによって筋肉量が増えると、基礎代謝量が上がりやすくなります。これによって消費するエネルギー量が増えて、太りにくい身体を作ることが可能です。

◆ストレッチで消費エネルギー量アップ、疲労回復、ケガ予防

 なお、ストレッチだけで減量効果を得るのは少々難しいですが、動的ストレッチのように体を動かすと、柔軟性を高めるだけではなく、筋肉反応も良くなり、軽い動きに対してもエクササイズ効果を得られることで消費エネルギー量アップにつながります。そのほか、怪我の予防や疲労回復などにもつながります。

2.運動による「身体の健全化」

 運動することで、筋肉内の血液循環改善により、血糖値や血圧、血中脂質について、さまざまな健康効果をもたらしてくれます。

 運動をするとインスリンの働きが改善され、これによって正常化されるのが「血糖値」です。膵臓から分泌されるインスリンの働きで、筋肉に取り込まれることで、血糖値が正常の範囲に保たれます。インスリンの働きが悪いと、血糖値の高い状態が続いてしまいます。これは、血管へのダメージにもつながり、糖尿病のリスクを高めてしまいます。

3.運動による「心の健康効果」

 運動によって気分が高揚したり、スッキリ感を覚えた経験をした人は多いと思います。

 このような現象は、体を動かすと交感神経が活発化し、物事を前向きにとらえやすくなります。また、β-エンドルフィンの作用で気持ちが高まり、幸せな気持ちになります。

 さらに、運動を継続することでドーパミンの分泌が盛んになり、ワクワク感も増加します。そのほか、セロトニンの作用で心身が安定するため、ストレス解消にもつながるでしょう。

このように、運動は身体だけでなく、心にも良い影響を及ぼす効果がたくさんあると報告されています。

4.運動による「予防効果」

 WHO(世界保健機関)は、死亡に関わる危険因子として、第1位の「血圧」、第2位の「喫煙」、第3位の「高血糖」についで、第4位に「身体的不活動」、つまり運動不足をあげています。

 生活環境の整備され便利な生活を送れるようになったことで、あまり体を動かさなくなってしまい、運動不足の人が多い世の中になりました。

そんな世の中だからこそ、健康のためにも、エスカレーターやエレベーターではなく階段を使ったり、通勤通学で一駅手前で降りて歩いてみるなど、あえて不便な状況に身をおいてみることで、意識的にからだを動かすことが重要となりつつあります。

骨粗鬆症を予防するためには、カルシウム、ミネラルなどをバランスよく摂取すること。さらに、日光浴に加え、骨への物理的な刺激、いわゆる“骨刺激”が重要です。ウォーキングや筋力トレーニングなど、骨刺激が生じる運動を行なうことが、骨の健康につながります。

 さらに、がん予防のためにも運動は効果的です。現代人は紫外線やストレス、喫煙、暴飲暴食など「活性酸素」が発生する環境で生活しています。活性酸素は細胞を傷つけることで老化や動脈硬化、がんなど、多くの疾患をもたらす原因といわれています。そんな活性酸素は身体的不活動でも高まると報告されています。

こんな話を聞くと、身体的不活動の状態が長いと自覚がある場合、少し心配になってきますよね?
健康や身体づくりのために、今日からさっそく運動を始めてみてはいかがでしょうか。

 

今回はここまで。

  今回のブログは、4回に分けてお伝えしてきました。

実は、もっと詳しく運動の方法や時間、タイミング等をお伝えしたかったのですが、正直なところ、これが100%正しいと言えないんです。

何故かって?それはみなさん一人ひとり、年齢、性別、既往歴、生活環境など違うので、きちんと健康のための運動を指導しようと思うと、カウンセリングが必要だからです。

  ただ1つ言えることは、健康のための運動なので、決して無理をせず、自分ひとりでせず、信頼できる専門家にアドバイスをいただいてください。

「西洋医学・東洋医学のいいとこ取りしちゃえ!鍼灸&柔整師松本」がお伝え致しました。