「鼻くそ」の正式な医学用語?

皆さんこんにちは。JCR登録カイロプラクターの彦坂です。

 

本日のテーマは、少々申し上げにくいのですが

「目くそ、鼻くそ」です。

 

「目くそ、鼻くそを笑う」ということわざにもでてくる「目くそ、鼻くそ」です。

 

ちなみにこのことわざの意味は、〝汚い目くそが、鼻くそを汚いと言って笑う。 つまり、自分の欠点には気がつかないで、他人のことをあざ笑うたとえ〟ということです。

 

人の体から出てくるものでありながら、汚いもの扱いをされる「目くそ、鼻くそ」ですが、その正体を理解されている方はあまり多くないと思います。

 

「目くそ、鼻くそ」の正式名称は?

 

「目くそ」は「目ヤニ」とも言い、医学用語では「眼脂(がんし)」と言います。

「鼻くそ」については正式名称がない、もしくは「鼻くそ」自体が正式名称とされています。参考までに「耳くそ」は「耳垢(じこう)」と言います。

 

私たちのカラダからはいろいろな「くそ」が出ているんですね。

 

「くそ」を連呼しているのは、少々抵抗がありますので、ここからは「目くそ」は「目ヤニ」とさせていただきます。

 

「目ヤニ、鼻くそ」とは?

 

目の表面の細胞は皮膚と同じように常に入れ替わっています。「目ヤニ」はその入れ替わった古い細胞や目の分泌物からなっています。 寝起きに瞼(まぶた)についているイメージの目ヤニですが、実は日中も涙と一緒になって外へ排泄されています。

 

「鼻くそ」は、鼻水とホコリが鼻の中で固まったものをいいます。

 

目は、表面に付着した病原菌や異物を排除するという、れっきとした免疫機能の働きで涙や目ヤニの分泌量を増やしたりします。

 

細菌性結膜炎やウイルス性結膜炎になった時など、寝起きに目ヤニが粘性の膿のような状態になって瞼(まぶた)に固まり、目が開けづらくなります。皆さんもそのような経験が1度はあるのではないでしょうか。

 

「鼻くそ」についても、目ヤニの免疫機能の働きと同じで、鼻くそとして固まる前段階の鼻水の量を増やしたりして、病原菌などを排除する働きがあります。

アレルギーや細菌性副鼻腔炎、ウイルス性副鼻腔炎などは、鼻水の色や状態で異常がわかったりします。また外気などの汚れた空気やホコリなどを鼻から吸った時に、鼻の粘膜や鼻毛がフィルター代わりとなり、肺にきれいな空気を送ります。その時に鼻の中に残ったものが鼻くそになります。

 

 

目ヤニや鼻くそ(鼻水)の量が増えたり、色が変わったり、粘性を持つなど、普段と違う状態なることで、感染症やアレルギーなどが起きていることを知らせしてくれる「警報装置」でもあるということです。

健康であれば、免疫機能がしっかりと働き、異物、ウイルス、細菌侵入があった時に警報が発令され、目ヤニ、鼻くそ(鼻水)の状態の変化で私たちにわかるように知らせてくれるので、早急に適切なケアをすることができます。

 

目ヤニや鼻くそもその免疫機能の働きがあっての産物です。目ヤニや鼻くそに対して少しは見方が変わったでしょうか。

 

私が子どもの頃、腸の働きが悪かった母が、よく子ども達の前で「う~ん」と踏ん張って、「おなら」をしていました。私たちが笑いながらも少し嫌がる態度をすると、母はそれを横目で笑って見ながら、あえて私たちに聞こえるように「おならさん、ありがとう。」と言っていました。おならが出ることも身体の働きの大切なこととして、私たちに教えてくれていたのだと思います。

 

最後に「目ヤニ」を再び「目くそ」に言いかえて・・・、

 

「目くそさん、鼻くそさん、ありがとう。」

 

今度は私が子どもたちに「目くそ、鼻くそ」の役割を伝えようと思います。