新型コロナウィルスって何?その実態と予防とは?

薬剤師の垣内です。

世界は新型コロナウィルスパンデミックで大騒ぎです!

生物兵器が漏れてしまったとか、実はこれはテロであるなど様々な憶測が飛んでおり、さらに人々の恐怖を煽っているのではないでしょうか?

皆さんは、この大騒ぎの現象は一体何なのか?

どの様に予防して行くのか?

ご存知ですか?

今日はそんな今、話題のコロナウィルスについて少し書いて行こうと思います。

まずウィルスとは何なのか?

前回もインフルエンザの時にお話しましたがWikipediaによると以下の様に記されています。

ウイルスは、他生物の細胞を利用して自己を複製させる、極微小な感染性の構造体で、タンパク質の殻とその内部に入っている核酸からなる。生命の最小単位である細胞やその生体膜である細胞膜も持たないので、小器官がなく、自己増殖することがないので、非生物とされることもある ウィキペディア

この複製させるものと言うのがDNAやRNAなのです。これを包むタンパク質がホスト(宿主→様々な生物)に寄生して増殖していきます。

何故、生物兵器などという噂が広まるのか?と言うと、このタンパク質を分析すると遺伝子配列が確認出来るわけです。

だからしっかりと調査すると、それがどの様な経路で発生したのかを理解出来る可能性があるんですね。

その様な事から生物兵器が漏れたと言う情報が飛んでいます。この中国の武漢には正にその研究所があり、この武漢の市長はどの様な理由があったのかわからないのですが漏れたウィルスについて秘密にしていたとか、現在、中国当局に拘束されて行方不明になってるなどなど、そして現在、武漢ではまるでバイオハザードの映画であるかのような人がバタバタ倒れていくなど恐怖の動画がネットに投稿されたり、1月30日現在、その感染者は10000人を超え死者は200人を超えています。毎日、感染者、死亡者は倍々で増えて正にパンデミックの様相です。

そしてついに世界保健機構(WHO)は30日、中国で感染が広がっている新型コロナウイルスへの対応に関する3回目の緊急委員会を開催し、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」(PHEIC)に該当すると宣言したました。

アメリカや、日本政府も武漢からの自国民を緊急避難させる為にチャーター機での救出。そして私たちのこの日本でもついに感染者、発症者が出て、日々拡散している状況は憶測にさらに憶測を呼んで恐怖が増幅されている訳です。

これが生物兵器とか云々は置いておいて、これが世界で爆発的に広がり世界中を恐怖に陥れているのは事実であり、このウィルスは何なのか?どの様に予防するのか?を私たちが理解する事が重要だと考えます。

コロナウィルスとは細胞や細胞膜は持たず、増殖もできない。だが、ゲノム情報は持ち、「感染」によって他の生物をホストとして利用して自己複製する、生物と非生物の間に位置する「ウイルス」と呼ばれる構造体の1種で、ウイルス粒子(ビリオン)の外殻膜に当たる「エンベロープ」に、太陽のコロナのような形状が見られることからこの名が付いたRNAウイルスに分類されます。ほかのウイルスと同様に、コロナウイルスには細菌に対しては有効な抗生物質も効果はありません。

 人間に感染するコロナウイルスとしては、これまで6種が確認されていましたが、うち4種(HCoV-229E、HCoV-OC43、HCoV-NL63、HCoV-HKU1)はいわゆる「風邪」の病原体となる。感染しても症状は比較的軽微で済むが残る2種がSARSの名で知られる「重症急性呼吸器症候群コロナウイルス(SARS-CoV)」MERSの名で知られる「中東呼吸器症候群コロナウイルス(MERS-CoV)」。感染すると重症の肺炎をもたらす。前者は、30を超える国・地域に拡大し、疑い例を含む患者は8069人、うち775人が死亡した(世界保健機関(WHO)、2003年12月時点)。

後者は27の国・地域で2494人の感染者が報告され、そのうち858人が死亡した(WHO、2019年11月時点)。新型コロナウイルスは、これらに続く、人間に感染することが確認された7つ目のコロナウイルスに当たり、国際的には「2019-nCoV」と呼称されている。

WHOは新型コロナウイルスによるものとみられる肺炎の致死率を3%程度と推定しています。インフルエンザの0.1%未満と比較すれば高い割合ですがSARSの約10%、エボラ出血熱の約50%、MERSの約35%と比べると低い数値になります。

ただしこれは感染者が増えたり、ウイルスが変異したりすれば致死率が変動する可能性もあるので注意が必要です。

また乳幼児高齢者など免疫力が弱い人がかかると致死率は平均より当然上がりますので注意が必要です。

ではどうしたら予防出来るのか?

まず簡単なものは保菌者がいる所には行かない。

当然、保菌者が居ない所からは感染は起こりません。

そして、このウィルスの感染というのは前回、インフルエンザの感染予防でも書きましたが、保菌者のくしゃみなどからウィルスを含んだ飛沫が飛散して、それを鼻や口から直接入り込む、もしくは目など粘膜から入り込むなどで感染する飛沫感染です。まずは保菌者には絶対にマスクをして頂きたいのですが、それも実際にはわからない。

空気から自然と感染する空気感染ではない事を覚えておいて下さい。

あくまで保菌者からの咳やくしゃみによる飛沫、これが直接、および間接的に触れた部分からウィルスが体の中に入り込むわけです。

相手のくしゃみを直接浴びる事がなくても目に見えない距離を飛沫は飛んでいます。そしてその飛散したウィルスに手で触り、それを口など感染する可能性のある所へ自分で運ぶ事もあります。

だから鼻や口をマスクで覆う。メガネもあった方が無難です。

そしてもし保菌者からの咳やくしゃみで飛散したウィルスが自身の体に付着している可能性もあります。

マスクはウィルスの大きさ100nmが通過しないマスクを選ぶ事。これはマスクの説明に記載されている筈ですからしっかりと読みましょうね!しかしマスクは人に迷惑をかけない為であり、感染予防には限定的な気がします。

そして良く皆さんがやる行為が、マスクを顎にかける。そして、それを元に戻す。。。。

顎に付着したウィルスがマスクの内側に付着→口や鼻から感染とならない様に注意して下さい。

マスクは隙間が出来るだけなく確実にフィットするものを選ぶ事も重要です。

外出から家に帰宅した時は手洗いうがいは必須です。実はこの手洗いうがいが最も有効ではないでしょうか?そしてウィルスは前述の通り、タンパク質で覆われています。このウィルスを水を飲んで胃に到達するとどうなるでしょう?

勿論、胃酸で分解されます。

つまり水を飲む事も有効です。

そして家では湿度を上げて下さい。乾燥はウィルスにとって好都合ですので湿度50%以上が理想になります。

そして気になる方は定期的な除菌。僕的に最適な物は安定型次亜塩素酸ナトリウムのスプレータイプ。これは楽天さんなどで販売されています。ウィルスを殺せるのは塩素と放射線とオゾン。この中で素人が使えるのは塩素。しかし通常の塩素は塩素ガスを発生するし、腐食を起こします。そしてその効果も封を開けた瞬間から劣化して行くのです。塩素ガスを発生させない、効果が劣化しない安定型次亜塩素酸ナトリウムが最強です。

僕も家は定期的に殺菌しています。除菌スプレーは色々出回っていますが、上記以外の物にあまり効果があるとは科学的に思えません。

このウィルスに感染した時に、潜伏期間は約12日と言われています。

そしてこのウィルスは潜伏期間でも人から人に感染するそうですので恐ろしいのです。かなり感染力は強そうですね。

しかし安心出来る所もあります。ここは日本。世界でも最先端の医療機関が多数存在する素晴らしい国です。中国と同じ様な死亡者が出る様な状況が起こる事は考えにくいと思っています。

最新の河野大臣のTwitterによると

1月31日10時時点。

国内の新型コロナウイルス感染者(16名)のうち、1名は全快、3名が軽快、1名が軽快傾向、3名が症状安定、4名が治療中、4名が症状なしで入院中。

うん。素晴らしいじゃないですか。このままウィルスを抑え込めたら最高ですね。

皆さんがこの記事を見てしっかりと予防する事を祈っています。また感染が疑われる状況、感染者との接触、感染を疑われる人との接触がある場合は早急に病院へ行くべきです。自らが保菌者になってそれを拡散する側になってはなりません。

この様な状況下では感染の可能性のある人混みを避ける事が最良の方法だと考えます。

用心はしても心配しすぎない事も重要ですね。まっ僕は小さな息子を抱えているので心配性がマックスですが・・・・w

しっかりと知識をもち、様々な風説に左右されないで、状況を把握して落ち着いて取るべき行動を取りましょうね‼️

またYOKUSHIRU TVで皆さまの質問もお待ちしておりますし、皆さまとお会い出来るのを楽しみにしております。

周りの方に是非、この記事を拡散してあげて下さいね‼️