お母さんへの応援ブログ

JCR登録カイロプラクターの彦坂です。

現代のお母さんは毎日が忙しくとても疲れています。子育てに対しても余裕がなく、優しいお母さんでいたいのに、子どもにイライラしてつい当たってしまい、そんな自分を責めて、落ち込んだり、悩んでいる方がたくさんいらっしゃいます。

今回は少しでもお母さん方のストレスが減り、子どもに笑顔で向き合う時間が増えてくれたらとの思いで、私のカイロプラクティック院でよく受ける相談内容をいくつかご紹介しながら、ブログを書かせていただきます。

私はお母さん方に「子育ては子どもの「こころ」を育てる事が大切です。」とお伝えしています。

もしお子さんが、転んで膝を擦りむいたら、どんなふうに声をかけますか?

・「バカだね~!ほんとにどんくさい子ね!」

これでは子供の自尊心を傷つけてしまいます。

・「がまん、がまん! 痛くない、痛くない!」

ケガをしたのはお母さんではなく子どもです。共感が全くありません。

・「めそめそしないの!」

そのうちに子供は感情を表に現さなくなります。

・「大丈夫? 痛かったね~、辛かったね~。あなたは強い子だね。」

子どもは安心感に包まれ優しい子に育ち、よし!頑張ろうという気持ちが育ちます。

言葉がけを大切にすれば、子どものこころは大きく成長するのです。

少し極端に聞こえるかもしれませんが、

頭が良くて、やる気があっても、こころが育っていなければ、オレオレ詐欺もできてしまいます。驚くべきことに一昨年の平成30年、日本ではオレオレ詐欺をふくむ特殊詐欺の被害額が363.9億円もあったそうです。

また以前、10代の市販薬の薬物依存について話をしましたが、若者が生きづらさから一時的に意欲を高めるために市販薬を乱用するケースが多くなってきているそうです。

オレオレ詐欺と市販薬の薬物依存、この2つの問題は全く無関係のことのようですが、どちらも「こころ」が関係しています。

こころは、幼少期からのふれあいによって形成されていきます。

大人が子どもの心理的な発達と、その時期の関わり方を知っておくことで、子育てに対して気持ちに余裕ができ、「こころを育てる」関わり方が持てるようになるでしょう。

それでは早速、幼少期から中学・高校生頃までによくある子育てあるある話をみていきましょう。

2歳を過ぎた頃から、保育園や子育て支援センターなどで、子ども同士おもちゃで遊んでいると、

「自分のおもちゃは自分のもの、人のおもちゃも自分のもの」と、おもちゃの取り合いになってしまうことがあります。

でもこのような出来事で「うちの子は欲ばりだ!どうしてこんな子になったのかしら・・・」と心配などしないでください。誰もが通る道で、至って順調な成長です。

子どもは誰かに迷惑をかけているとは思っていません。

本能我といって、欲しいものは欲しい!という自分中心にいたいという欲求が強い時期なのです。

こういう場面で「〇〇ちゃんは、欲張りでいじわるな子だね!」なんて言葉がけはよくありません。

「おもちゃ欲しいよね~!」と共感しながら

「でもこれは△△ちゃんの大事なおもちゃだからね。」

「はい、これは〇〇ちゃんの大事なおもちゃ、それは△△ちゃんの大事なおもちゃだね。」

と、人の大切なものは勝手にさわってはいけないよ!と笑顔で、そして毅然な態度で話してあげるとよいでしょう。

・兄弟、姉妹で毎日ケンカ!

我が家の長男(小学5年)、長女(小学3年)も時々ケンカをしています。しかし、ケンカと同じだけ「仲直り」もしています。対人力、協調性を磨いているわけです。

そんな時、「あなたたちは仲が悪いわね!」という声かけではなく、

毎回仲直りしてほんとに仲のいい兄弟だね!と声をかけていきましょう。

仲が悪いと言い続けられた子ども達が、はたして将来大人になってからよりよい関係を保つことができるでしょうか?

どうぞ、たっぷりと兄弟ケンカをやらせてあげてください。

小学生になる頃には強いもの、かっこいいもの、きれいなものに憧れます。そして自分もそのようになれると信じています。この時期はファンタジーと現実世界が一緒になっています。

私は小学1年生まで本気で仮面ライダーに変身できると思っていました。男性だったら、風呂敷を首に巻いてスーパーマンやヒーローごっこなどをした記憶はありませんか?

女の子は魔法使いになりたかったという話もよく聞きます。

「ファンタジーと現実世界が一緒」という心理的特徴は成長とともに消えていきますが、

もしみなさんなら、仮面ライダーになれると信じているお子さんにどんな言葉かけをしますか?

・「なにバカなことやっているの!」

・「仮面ライダーになれるなんて、無理に決まっているでしょ!」

・「仮面ライダーになったら、お母さんを守ってね!」

こころを育てる関わり方といったら、おのずと見えてくるはずです。

さて、小学3年生~5年生くらいの時期から、

「お母さんなんてキライ!ウザい!」、「マジ、むかつく!」、「お母さんってすぐ嘘つくよね!」と何かとつっかかって、反抗的な態度をとってきます。

「小さい時はとてもかわいかったのに、なんでこんな事を言うようになってしまったのかしら。育て方を間違ってしまったのかしら・・・」

心配しないでください。そのような態度も至って順調です。

これまで親の言う通りに育ってきた我が子が、「自分」という存在意義の確立のためにスタートを切ったのです。自分の意志で何かをしたい、親の言う通りばかりでは嫌、自分で考えてやってみたい。実に素晴らしい成長です。大人からみれば、言うことは一丁前でもやっている事は半人前以下です。でも、決してバカにしてはいけません。

「ほぉ~、一丁前のこと言うようになったのね! 順調、順調!」と気楽に思いましょう。

しっかりと反抗させることで自我がはっきりし、自主性を持った子に育ちます。

さらに中学、高校生ぐらいになると親の容姿を批判するようになります。

「デブ!ブタ!」、「お父さんは、よくこんなお母さんと結婚したよね!」・・・。

私も母親に言った記憶があります。

当時の母は笑い飛ばしながら「ごめんね、デブでブタみたいなお母さんで。でもあなたはその子どもだからね。子ブタちゃんだね!」と私に言いました。

母が一枚も二枚も上手でした。

この時期は「理想我の発達時期です。自分の理想とする両親像(テレビドラマにでてくる美男美女の両親が理想だったりします)と目の前にいる実際の両親とがあまりにも違うことに反発、批判をする時期です。

とにかく文句を言いっぱなし言っている時期で、言われる親はまともに言葉を受け取ると精神的に滅入ります。しかしこれも至って順調な成長ですからご安心ください。

本心だと受け止めず、「はい、はい、そうだね」とさらりと受け流しましょう。

親やまわりの大人がむやみに子どもの失敗を責めたり、叱ったり、他の子と比較ばかりしていれば、子どもは自分の行動に自信を失い、消極的で臆病な子になります。

子どもの態度が反抗的だからといって暴力、暴言で徹底的に押さえつける関わりを続けると、いつか反発をしてまわりが驚くような問題を起こすようになります。

いわゆる反抗期は例えるならば、よく跳ねる「ゴムまり」と思ってください。

適度に、跳ね(反抗)させてあげることが大切です。

これを止めようと思って、無理にギューと抑え込まないことです。

抑え込めば込むほど大きく反発をして、どこかに飛んでいってしまいます。

大人になって親と全く連絡をとらないという関係はこういったケースの可能性もあります。

子育ては大人の常識だけで、正そうとするのではなく、子どもの話をじっくりと聞いて最後に「あなたなら大丈夫。お母さんは信じているからね!」と伝えるだけでいいのです。

今回のYOKUSHIRUブログは健康に関する内容ではありませんが、忙しいお母さん方の子育てへの不安、ストレスが少しでも減り、穏やかな生活が送れる一助になれたら幸いです。

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