こんにちは。
「西洋医学・東洋医学のいいとこ取りしちゃえ!」鍼灸&柔整師の松本です。
前回は、「強いマッサージは、悪化する可能が高い」ということをお話ししました。
今回は、なぜ筋肉が硬くなり、それによる悪影響、自宅で出来る簡単な筋肉を緩め方についてお話しさせていただきます。
現代、特に我が国では、いろんなものが便利になり、日常生活の中であまり身体を使うことが少なくなってきています。
特に最近では、コロナ禍の影響で、外出する機会、スポーツや運動をする機会などが減っている方が増えています。
私の整骨院に通院されている方の中には、会社に通勤せず、自宅でデスクワーク中心の仕事をされている方も多くおられます。
そんな私でさえも、パソコンやスマホを使って仕事をしている時間が多くなっています。
みなさんの中にもデスクワークが増え、身体を動かす機会がすっかり減ってしまったという方が多いのではないでしょうか?
そこでそのような方にお聞きしたいのですが、この数カ月から1年の間に、身体が硬くなったり、肩こり・腰痛がではじめた、悪化しているという方はいませんか?
それは、筋肉が硬くなったり、バランスを崩し始めているのかもしれません。
◉ 筋肉が硬くなることで受ける影響
“体を動かさなくなる”ことで、日常生活に悪影響がでてきます。
私たちは身体を動かさなくなると筋肉は弾力性を失い、萎縮して硬くなります。
運動不足の方は→筋肉が萎縮する→筋肉が硬くなる→動きづらくなる→動かすと痛みが出る
仕事で体を動かす事が少ない方は→長時間の同一姿勢→偏った筋疲労→筋肉が緊張する→筋肉が硬くなる→動きづらくなる→動かすと痛みが出る
つまり“動かなくなると筋肉・組織が硬くなり、痛みが発生”します。
筋肉が硬くなると、筋肉の収縮・弛緩(伸びたり縮んだり)があまり起こらず、身体の中の血流や体液(リンパや組織液)の流れが悪くなってしまいます。
私たちの体には、成人で体重のおよそ13分の1もの血液が流れています。
血液は摂取した栄養分や酸素を末端の細胞まで運ぶほか、老廃物や二酸化炭素を腎臓や肝臓などの処理器官に運ぶ役割も担っています。
血行が悪くなると、栄養分が体の隅々まで行き渡らず、老廃物が蓄積されるという悪循環が起こり、肩こり・腰痛をはじめ、むくみ、冷え性、吐き気、生理不順、便秘、薄毛、自律神経の乱れなどの症状が現われてきます。
さらに進行すると、脂質異常(高脂血症)から動脈硬化、さらには脳梗塞などの脳血管疾患や心筋梗塞など生命に危険を及ぼす疾患にまで発展することもあります。
血行は、わたしたち人間の健康に最も重要な影響を与えているといえます。
では、どうすれば改善するのでしょうか?
もちろん先ほどお話しした筋肉が硬くなるような生活環境を工夫することは大前提ですが、まずは硬くなった筋肉や組織を緩めることが必要です。
緩むことにより、循環がよくなり、全身に酸素と栄養素も運ばれ、循環がよくなると痛みが緩和したり、冷え性やむくみの改善も期待できます。
では、硬くなった筋肉や組織を緩めるにはどうすればいいのか?
私は30年以上も鍼灸整骨院でそのような方々の施術をしてきているプロなので、施術テクニックや低周波治療器などの治療機器を使ったり、トレーニング指導などで、多くの方の施術をしています。
本音をいえば、できればそのようなプロの施術を受けていただくのが最善の方法なのですが、それではこのブログの価値がありません。
なので、自宅でできて、なるべく簡単で、安全な方法をいくつかご紹介したいと思います。
◉ 全身の筋肉を使う
筋肉が硬くなる原因として、同じ動きを繰り返したり、偏ったトレーニングを繰り返し筋バランスを崩したり、筋肉を使わなかったりなどが挙げられます。
そこで、それらを改善するために筋肉を使っていくのですが、そこでまず最も重要なことは、「継続」することです。
どんなに良いことをしても、継続できなければ効果は得られません。
運動を継続する為に、自分の好きなことをやり続けることはとても大切です。
しかし、たとえ健康のためにとはいえ、同じ動きを繰り返すと、先程言ったように、筋肉バランスが悪くなったり、使わない部分が固くなりやすくなることもあります。
一つの運動ではなく、その運動にない、たくさんの動きも取り入れるようにしましょう。
方法その①
ウォーキングのような有酸素運動は血流を良くすることに有効です。
しかし、手を肩より上に挙げることがありませんので、両手をバンザイして背伸びの運動を取り入れましょう。
何年か前に、ある芸能人の方が、このような健康体操をTVやDVDでやっていたと思います。
方法その②
筋力トレーニングは筋肉を収縮弛緩(伸びたり縮んだり)することで、圧力がかかり、結果筋肉や血管が緩みやすくなります。
しかし、硬くなった筋肉に筋肉を肥大させるような刺激を加えると筋肉が緊張し、さらに筋肉が緊張して硬くなることも考えられます。
(筋バランスを考えたメニューも必要です)
まずは、軽い有酸素運動(ラジオ体操やウォーキングのような運動)をしてから行いましょう。
方法その③
ストレッチは筋肉が伸ばされることにより筋肉が緩みやすくなります。
しかし、いきなり筋肉を伸ばしたり、反動をつけて強いストレッチをすることは、筋肉をかえって緊張させ、その周囲にある筋膜などがその影響で痛みが出ることもあります。
なので静的ストレッチ(反動をつけず気持ち良いストレッチ)を行いましょう。
このように、筋肉や組織を効果的に緩めるためには、さまざまな動きをトレーニングの流れに沿って取り入れながら運動をする習慣をつけることが大切です。
目標は弾力のあるしなやかな筋肉です。
できれば動画でいくつか筋肉をほぐす方法をお見せしたいのですが、文章形式の今回のブログでは、それができないのが残念です。
しかし、最近はインターネットが普及し、大抵のことは検索すると、キーワードを含む検索結果がいくつも表示されます。
実際「硬くなった筋肉をほぐす方法」など、Youtubeで検索してみるととても多くの動画が検索できます。
興味ある方は一度検索してみてはいかがでしょうか?
ただし、それらの中には、私の見解と同じような動画もあれば、全く違うものもあり注意が必要です。
特に普段からあまり運動をしていなかった方、運動初心者の方などは、今回の私のブログを参考にして、動画を選別してみてください。
キーワードは
・継続できること
・無理をしない
・痛みを伴わない
・なるべく全身の筋肉を、特に普段使っていない筋肉を使う
などです。参考にしてみてください。
できればなるべく近いうちに、このような参考動画をご覧いただける場所を作りたいと思っています。
首を長くしてお待ちください。
株式会社あどばんす 代表取締役
さの整骨院・鍼灸院 院長
松本克也 Katsuya Matsumoto
経歴
- 明治鍼灸大学卒業
- 明治東洋医学院専門学校卒業
- 腰痛専門の「わたなべ整形外科」リハビリ科勤務(京都市)
- カイロプラクティックなど身体のバランス調整を行い、1日100〜150人の患者さんが来院する「鍼灸整骨院 鷹ノ羽グループ」勤務(神戸市)
- 前職で同僚だった友人が独立する際に誘われて一緒に堺市で「鍼灸整骨院」立ち上げに参加、わずか1年目で1日70人の患者さんが来院する人気整骨院になる
- プロ野球の球団や角界などプロスポーツ選手や日本一を目指すアマチュアスポーツ選手が来院する「関目病院」のリハビリ科
- 前職で同僚だった友人が独立する際に誘われて一緒に大阪市で「鍼灸整骨院」立ち上げに参加、プロ野球選手をはじめスポーツ選手が通う整骨院に
- 2001年に地元である泉佐野市で「さの整骨院・鍼灸院」を開院。1日40〜100人の患者さんが通う整骨院に。 交通事故に遭った患者さんが二次被害(正当な治療が受けられない、正当な慰謝料を貰えないなど)に遭わないように、安心して治療に専念できる環境整備し、弁護士事務所、病院と提携しながらサポート。
- 「株式会社あどばんす」起業。「さの整骨院・鍼灸院」と阪南市に「あすなろ鍼灸整骨院」を開設し、今までに約20人の柔整師、鍼灸師、その他医療系の専門家を育成。
資格
- 鍼灸学士
- 柔道整復師
- カイロプラクター
- ファスティングアドバイザー